世界の卵料理 vol.2ヨーロッパ編

日本が世界に誇るソウルフードといえば「たまごかけごはん」。

“卵“は多くの国々で親しまれていますが、世界にはどんなソウルフードがあるのでしょうか?

今回は、以前のアジア編に引き続き、卵を使ったヨーロッパの国々のソウルフードをご紹介したいと思います!


〇イギリス 『スコッチエッグ』

スコッチエッグは、殻をむいたゆで卵を挽肉で包み、衣をつけて油で揚げたりオーブンで焼いたりした料理です。

イギリスの伝統料理で、「スコッチエッグはご飯か?おやつか?」と論争が起こるほど、様々な場面で親しまれています。ピクニックに持って行く定番メニューとしても人気です。

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日本でもスーパーやお総菜屋さんなどで売られていることも多く、1度は食べたことがある方も多いのではないでしょうか?お肉&卵&衣のサクサク感のコンビネーションは間違いない美味しさです!

〇フランス 『スフレオムレツ』

スフレオムレツは、卵白をメレンゲにして、卵黄を混ぜ、バターを溶かしたフライパンで焼き上げた、フランス・モンサンミッシェルの伝統料理です。

モンサンミッシェルで宿屋を経営する、プラールという女性によって生み出されました。モンサンミッシェルでは潮の満ち引きが激しいため、いつ、どのくらいのお客さんが来るのか予測して食材を準備するのが難しく、いつでも素早く作れる前菜として提供されたのが始まりです。現在でも現地の多くのレストランで提供されています。

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ふわふわと軽い食感で、いくらでも食べられそう!いつか本場のスフレオムレツも食べに行ってみたいものです。

〇トルコ 『メネメン』

メネメンは、卵、トマト、青唐辛子、黒コショウ、ビネガーなどを加え、オリーブオイルで炒めた料理です。

トルコの人たちは3食の中でも朝食を一番大切にするそうですが、そんな朝食の中でも特にド定番なのがメネメンなんだとか。

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ビネガーの酸味が後を引く美味しさ!卵は完全栄養食ともいわれますが、トマトなどの野菜も入って、朝からしっかりとパワーチャージ出来そうです。

〇ブルガリア 『ミッシュマッシュ』

ミッシュマッシュは、ピーマン、トマト、玉ねぎ、卵、フェタチーズ(羊乳などから作るフレッシュチーズ)などを炒めた料理です。

ブルガリアの伝統的な家庭料理として親しまれています。

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今回フェタチーズが手に入らなかったため、味が近いとされるカッテージチーズで代用しました。ピーマンの風味が効きつつも、優しい味わいです。

〇ポルトガル 『パステル・デ・ナタ』

パステル・デ・ナタは、何層にも重なった薄いパリパリの生地に、卵をたっぷり使ったカスタードクリームを詰めて焼き上げた、ポルトガルの国民的なお菓子です。

カフェやパン屋、スーパー、パステル・デ・ナタ専門店など、様々な場所で手に入り、老若男女問わず親しまれています。

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エッグタルトのようでありながら、パイの部分がとてもパリパリサクサクとしていています。軽い食感でクリームはなめらかなので、とても食べやすいお菓子です。

〇スペイン 『スパニッシュオムレツ』

スパニッシュオムレツは、じゃがいも、玉ねぎ、トマト、ベーコンなどの具材を炒め、溶き卵に混ぜて、フライパンで丸く平らに焼いた料理です。スペインでは「トルティーヤ、トルティージャ」と呼ばれています。

スペインでは最も人気がある料理といわれているくらい、ポピュラーな料理です。

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スペイン料理屋さんで食べたことがある、お家で作って食べたことがあるという人も多いのではないでしょうか?じゃがいもなどの具材が入っているので食べ応えもあり、ご飯通しても、おつまみとしても楽しめる料理だと思います。


いかがでしたか?今回はヨーロッパ編をお送りしましたが、ヨーロッパ編といっても極一部にしかすぎません。今後も様々な国の卵料理をご紹介していたいと思います。ぜひ一緒に探求しましょう!

投稿者:片桐佑香

【参考文献】

「タマゴの歴史」(ダイアン・テュープス),原書房,2014

「世界のたまご料理」(岡根谷実里),NHK出版,2022