世界の卵料理 vol.4オセアニア・アフリカ編

日本が世界に誇るソウルフードといえば「たまごかけごはん」。
“卵“は多くの国々で親しまれていますが、世界にはどんなソウルフードがあるのでしょうか?
今回は、卵を使ったオセアニア・アフリカの国々のソウルフードをそれぞれご紹介したいと思います!


【オセアニア編】

〇ニュージーランド『パブロバ』

パブロバは、卵白に砂糖やコーンスターチ、レモン果汁などを入れてしっかりと泡立てたメレンゲをオーブンで焼き、生クリームやフルーツをトッピングした伝統菓子です。
ニュージーランドやオーストラリアで親しまれ、クリスマスや誕生日など特別な日のお菓子としても人気があります。
各家庭によって作り方やトッピングのフルーツの種類が異なり、母から子へと代々受け継ぐその家の味があるんだとか。

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外はサクッと、中はマシュマロのようにシュワっと溶けるような食感です。
メレンゲ生地自体はとても甘いですが、生クリームやフルーツと一緒に食べるとちょうどいい!コーヒーや紅茶にもよく合いそうなお菓子です。
たまごかけごはんを「Only you」で作った時には、残りの卵白を使ってパブロバを作るのもいいですね。

〇オーストラリア『クリスピーエッグ』

クリスピーエッグは、半熟のポーチドエッグに衣をつけて揚げた卵のフライで、オーストラリアのメルボルンで大人気の卵料理です。
朝食やランチのメインにしたり、パンに挟んだりして食べます。

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トロトロの半熟卵と、サクサクの衣。これはもう間違いない美味しさです!
ソースや醤油などをかければ、ご飯にもピッタリな味に。
新たな、主菜としての卵料理を知ることができました!

【アフリカ】

〇ケニア『マヤイカレー』

マヤイカレーは卵のカレーという意味で、お母さんがお家で作るカレーとしても定番なんだそう。
炒めた野菜に牛乳や生クリーム、ヨーグルトなどを加え、スパイスやゆで卵、ココナッツを加えて煮込んだカレーです。

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辛すぎずマイルドな味わい!カレー粉やクミンが入って香りはとってもスパイシーですが、生クリームや牛乳、ヨーグルトもたっぷり入って日本人でも食べやすい味付けだと思います。
ゆで卵を崩しながら食べるとよりマイルドになり、食べ応えもあって美味しいです。

〇エチオピア『ドロワット』

エチオピアの料理といえば、有名なのが「ワット」。
「ワット」はシチューやカレーなどの料理のことをいい、そこに鶏肉や卵が入ると「ドロワット」と呼ばれます。
炒めた玉ねぎにパプリカ粉やクミン、ターメリック、カイエンペッパーを加え、下味をつけた手羽元を加えてコトコトと煮込んだ料理です。

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こちらは乳製品が入っていないので、あっさりとしたスープカレーのような味わいです。
最初にお肉をレモン果汁と塩で漬け込んでいるので、お肉自体にも味があってとっても美味しいです。

〇コロンビア『アレパ・デ・ウエボ』

アレパはどの家庭でもよく作られる伝統食で、トウモロコシの粉を練って焼いたり揚げたりした料理です。
チーズや肉などトッピングは様々ですが、中でも人気なのが半熟の卵を挟んだ「アレパ・デ・ウエボ」。カタルヘナというエリアで定番の朝食屋台フードです。スパイシーなソースをかけて食べるんだそう。

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パン生地と卵といったシンプルな組み合わせなのに、油で揚げていることでサクッと感とコクが出て美味しい!油で揚げているのに重すぎず、炭水化物とたんぱく質が一緒に摂れるので、朝ご飯にもピッタリですね。


いかがでしたか?今回はオセアニア・アフリカ編をご紹介しました。
「世界の卵料理」では様々な国のソウルフードとなっている卵料理をご紹介してきましたが、次回はいよいよ最終章に突入。次回もお楽しみに!

投稿者:片桐佑香

【参考文献】

「タマゴの歴史」(ダイアン・テュープス),原書房,2014

「世界のたまご料理」(岡根谷実里),NHK出版,2022